ポチ男くん・ララ桜桃ちゃん・男屎くん(DQNネームと戸籍)

キラキラネーム(DQNネーム)が話題になっていたりします。
本当にいらっしゃるのか分かりませんが、ネットを調べると、「ララ桜桃(ららさくらんぼ)」ちゃんやら「月(あかり)」くんなど。

名前は、音と文字の組み合わせ。

文字については、子どもの名前は簡単な文字を使えという定めがあります。

“戸籍法第五十条  子の名には、常用平易な文字を用いなければならない。”

じゃあ、常用平易ってどんなのよ?っていうと、第2項に、
“2  常用平易な文字の範囲は、法務省令でこれを定める。” とあり、
法務省ホームページで公表されています。http://www.moj.go.jp/MINJI/minji86.html

では、音(読み)に関しては、どうでしょう。
どうやら、法律上、特に定めはないようで、その結果、冒頭のような
キラキラネームの出現となったようです。
※そんなんでいいんですかね。

ご存知かとは思いますが、お子さんが生まれた時には出生届を出します(戸籍法第四十九条)。

その届書には、以下の記載が必要です。
一  子の男女の別及び嫡出子又は嫡出でない子の別
二  出生の年月日時分及び場所
三  父母の氏名及び本籍、父又は母が外国人であるときは、その氏名及び国籍
四  その他法務省令で定める事項(→世帯主の氏名及び世帯主との続柄、父母の出生の年月日及び子の出生当時の父母の年齢、子の出生当時の世帯の主な仕事及び国勢調査実施年の四月一日から翌年三月三十一日までに発生した出生については、父母の職業、父母が同居を始めた年月)

ほほう。あれ?名前は?
もちろん、法律上は明記されていなくても、出生届にはきちんと「子の氏名」と「よみかた」
を記載する欄があります。
法務省 出生届 http://www.moj.go.jp/ONLINE/FAMILYREGISTER/5-1.html

出生届は、14日以内(国外の場合は3か月)に提出する必要がありますので、そんな短い間には大切な子どもの名前を決められない(もしくは特殊な事情で決められない)こともあるので、法律上は明記されていないんでしょうね。
その場合は、出生届の子どもの名前の欄は空白でいいようです(その後、追完届を提出して戸籍に子どもの名前を載せます)。

「ポチ男(ぽちお)」くんや「新幹線(しんかんせん)」くんというのも、ネットで見つけました。
果たしてこの名前の賛否は置いておいて、子どもの命名という問題を考える必要があります。

いまから約20年前に「悪魔ちゃん命名騒動」がありました。
子どもに「悪魔(あくま)」と名付けようとして、昭島市及び法務省が親権の濫用として不受理とした事件です。

実は、古代の日本人でも、「男屎(おぐそ)」くんや「阿古久曽(あこくそ)」くんてのもいたようです。阿古久曽くんは、かの有名な紀貫之の幼名です。麿(麻呂・万呂)も、元は“おまる”からとられているという説もあり、このような命名は、「この子は汚いものなので、神様持っていっても意味ないですよ(だから神様この子を殺さないで)」という意味が含まれていたようです。

さて、現代。親が子どもに命名する権利(命名権)については、学説上2つあるようです。
命名権は親権の一つであるとする考え方と、命名権は本来子どもにあり、親はその代行をしているにすぎないとする考え方です。

後者はもとより、前者の考え方であっても「悪魔ちゃん命名騒動」のように、親権の濫用と判断される場合もあり、非常に難しいところです。

たとえDQNネームと揶揄されようとも、親の、子を思う心は昔も今も変わらず、きっと子どもに幸せになってほしいと願い、一生懸命考えた名前を付けているんでしょう。
人間は、名前という記号で他と識別する社会的生物ですから、ペット感覚で命名することがないように他人事ながら願っていたりするわけです。

ちなみに改名は家庭裁判所の許可が必要ですよ。

(河上)

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