野球の駆け引きとWebサイトの使い勝手(試論)

5月30日にアスコエ有志でプロ野球を観戦してきました。

北海道日本ハムファイターズと東京ヤクルトスワローズの試合が行われた神宮球場は平日にもかかわらず、6~7割の席が埋まる賑わいよう。個人的には観戦しやすい混みぐあいでした。

試合は1対0でファイターズの勝利。ヒットで出塁はするものの点が入りにくい、拮抗した試合でした。
経過や結果の詳細はニュースサイトなどにてご覧いただくのが良いと思います。

さて、観戦していて気が付いたことがあります。
ピッチャーとバッターの駆け引きもまた、ユーザビリティの問題だということです。
試合では9回表にヤクルトの林昌勇投手がマウンドに登りました。林投手は右のサイドスロー(横手投げ)で、ここまでの投手がオーバースロー(上手投げ)の傾向で投げていたため、やりにくいだろうなあと思いました。
(けっきょく林投手は満塁にまで追い込まれましたが…)

ユーザビリティの基礎的な原則の一つは、ユーザの慣れに逆らわないことです。形や位置や色が「お約束」から大きく変われば、ユーザの混乱が制作者の知らないところで起きるでしょう。あくまで原則的には。

野球ではピッチャー(投手)とキャッチャー(捕手)が共謀して、バッター(打者)の認知を混乱させるように球を投げます。

  • ピッチャーが右利きか。左利きか。
  • リズムはゆったり構えて投げるか。さっと構えて投げるか。塁にランナーがいたらけん制を挿むか。
  • 投げる球は直球か。変化球か。
    • 剛速球か。ゆっくりした球か。
    • 変化球なら曲がるか。落ちるか。別の動きをするか。
    • 大きな変化か。小さな変化か。
  • 投げる位置はどこか。高めか。低めか。バッターの近くか。遠くか。
  • などなど。

これらをバッターの仕草やこれまでの試合の文脈を踏まえながら、バッターにとってのユーザビリティが悪くなるように、変化をつけて配給を組み立てます。主に配球を決めるのはキャッチャーの役割ですが、司令塔の代名詞がつくのも納得です。

スポーツの駆け引きは見ていて面白いですが、
Webサイトが情報を出す・出さないで駆け引きしても仕方ありません。
不要な駆け引きを避けるためにも、人間がどのようにものを見たり感じたりするかを知るのは大切だと思いました。

(矢原)

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